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少々記事が長くなってしまったので、この記事を分かりやすく箇条書きでまとめると以下のようになります。
まとめ
- 出来ないことより、出来ることを数える
- 自分と他人は別の生き物だと認識する
- 良い人であることをやめる
- 自分の弱点の埋め合わせ行為は絶対にしない
科学というと、理系というイメージが強いかもしれませんが筆者の和久井は文学部英文学科を選択する「THE・文系」でした。
ですので、理系チックなお話はあまりありません。
理系の方には申し訳ありません。
科学には、科学哲学という、科学を哲学から考察するという部類があります。
The philosophy of science is just about as useful to scientists as ornithology is to birds.
Richard Phillips Feynman
科学哲学は、鳥類学が鳥の役に立つ程度にしか科学者にとって役立たない。
と、リチャード・ファインマンという方に一蹴されている部類ではありますが、カール・ポパーさんの反証主義など、科学初心者にとってはそこそこ科学を理解するには役立っているのではないかと個人的には思っています。
今回は、コンプレックスをモチベーションに変える科学というテーマに付随して、捨てられないものに関するお話をしたいと思います。
目次
そもそもコンプレックスって何

日本でいうところのコンプレックスは、ほとんどが「劣等感」という意味で使われていると思います。
つまり、自分が劣っているという観念。観念というのは、目に見えるものではなく「意識内容」のことです。つまり頭の中にあるコンテンツ。
ただ心理学・精神医学ではこの「コンプレックス」を劣等感としては扱っていないそうです。僕は心理学者でも精神医学者でもないので、”だそうです”を連発しますが、お許しください。
基本的には、コンプレックスは”感情複合”のことを指すそうです。
感情複合とは
衝動、欲求、観念、記憶等の様々な要素が複雑に絡み合った観念の複合体が感情複合というらしいです。
この感情複合は、普段は無意識下にあるそうですが、現実の行動にも影響を及ぼすようになるということです。
つまり、我々の行動はコンプレックスの支配下にあるということです。
世界の面白いコンプレックス
- シンデレラコンプレックス(女性の高い男性志向)
- メサイヤコンプレックス(脅迫的に人を援助する心理)
- カメリアコンプレックス(不幸な女性を救おうとする男性の心理)
- 二次元コンプレックス(二次元キャラに対する愛着)
コンプレックスは弱点になるのか?

さて、コンプレックスが様々な感情の複合体であることはわかりましたが、今後は分かりやすくコンプレックス=劣等感という意味で使っていきます。
コンプレックスは弱点になり得るのか?というテーマでお話していきたいと思います。
基本的に、劣等感なのですから、弱点。そこを突かれると恥ずかしい思いをしたり、怒りを覚えたり、悲しい気持ちになったりすると思います。
それらは火を見るより明かな弱点となりますが、それよりもっと深刻な弱点、我々が気付いていないような弱点、人生を変えてしまっているような強大な弱点についてお話します。
補償行為とは
それが「補償行為」と言われるものです。
補償行為を簡単に説明すると、何かを補おうとする行為のことです。そのままですね。つまり、「埋め合わせ」ということです。
この「補償行為」こそが、我々が気が付いていない最大の弱点であり、最も克服すべきそれなのです。
例えば、浮気をした男性が彼女や妻にお花を買って帰るとか、合コンで自分は可愛くないからとお笑いキャラで場を盛り上げるとか。
これらが補償行為になります。
この問題点は、行動の動機が全て「自分の弱点を埋め合わせるため」になってしまっている点なんですね。
自分の弱点を埋め合わせるために頑張り続けていても、その行動によって自分の弱点を認知し続けることになります。そのため、弱点や苦手が改善されないまま、要するに自分を受け入れられないまま生きなければいけないということになるのです。
スコトーマを外すことで弱点は攻略

ここからが面白いところです。これまではただの説明でしたが、これからは誰もが出来る具体的なアクションプランのお話です。
ぜひ前のめりで読んでいただきたいと思います。
まずスコトーマというのは、「心理的盲点」のことです。
スコトーマについて簡単に説明すると、同じ絵や風景、車、スマホを見ても人それぞれによって見えている部分/見えていない部分があるということです。
スコトーマについて詳しく
人間の脳は情報を2種類に分類しているそうです。
- この情報は重要
- この情報は重要ではない
シンプルですね。
しかしこれによって、スコトーマ(心理的盲点)が生まれることになります。スコトーマが生まれる要因は2つあります。
- 知識がない(から見えない)
- 自分にとって重要でない(から見えない)
まず(1)の場合、僕たちは「タバコ」を知っていますね。だから喫煙所にいる人が吸っている白い棒を見て、「タバコ」だと分かる訳です。
しかし紀元前の人は「タバコ」を知りません。だから彼らは「タバコ」が”見えない”のです。
喫煙所で「タバコを取ってください」と言っても取れないのです。タバコが見えていないから。
次に(2)の場合、もしあなたが喉が渇きすぎて死にそうな時、自動販売機を死に物狂いで探すと思います。
「あれ、こんなとこにあったっけ?」
いつも歩いている街、道に、いつもは気がつかない自動販売機があることに気付く。つまり普段は重要ではないから見えていなかった自動販売機が、自動販売機の重要度が上がったことによって、見えるようになるのです。
人は自分にとって重要なことしか見えない
このように、僕たち人間は、自分にとって重要なことしか見えていない生き物なのです。
我々が弱点だと思っていること、身長や顔、足の長さ、指の形、そのほか経歴やスキル、喋り方、家柄、年収など。
全て、僕たちが重要な弱点だと思っているからそればかりが際立って見えてしまう。
そしてそれを埋め合わせるために行動する。
結局、弱点は弱点のまま。自分を好きになれないまま。
しかしこのままではいかん。ということで、これからはモチベーションのお話をしていきます。
モチベーションを科学する

これまでに「補償行為」や「スコトーマ」について解説してきました。それらを利用して、更にはあと一点重要なことを追加して、全てのコンプレックスや弱点をモチベーションに変える方法をご紹介します。
効果は人それぞれだと思いますが、ぜひ試してみてくださいね。
STEP01・補償行為はもうしない
補償行為をやめる上で大切なことは、自分を改めて評価することです。
自分で自分を褒める、自分を認める。自己肯定感を高くする。といった方法があります。
埋め合わせのためではなく、ポジティブな意味合いで行動をする。目的意識をポジティブに持つ。これらがまずは有効かと思われます。
STEP02・スコトーマを外す
01の内容を補填する、より具体的な方法です。
出来ていないこと、足りていないもの、欠けているもの
ではなく、出来たこと、既に持ってるものを数える。
ネガティブになりやすい人にとっては、自分の無価値感や自己否定の方が重要度が高く設定されています。
しかし、出来たこと、自己肯定の重要度を上げることで、自分って全然悪くないよね。よし、もっと頑張ろうと思えるようになります。
STEP03・バウンダリーを理解する
最後に、バウンダリーの理解をすることです。
要するに、他人の問題なので自分は関係ない。と思うこと、他人のことなので自分には関係ないと思うことです。
他人と自分は別の生き物であり、別な世界が見えています。
つまり、良い人をやめる。ということです。
他人と自分に境界線を引く。これが最後のステップです。
まとめ
以上、読了ありがとうございました。
うまくまとまっているか、皆さんに理解いただけるか心配ではありますが、いったんここで終わりにしたいと思います。
もっと分かりやすい構成が浮かんだらリライトします!
コンプレックスを武器に、頑張りましょう。
